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※ にょたディストっぽい ※
ダアトには、自然が多い
気候には四季があり、茂る草木がその移り変わりを美しさを伴って示す
日差しが緩く暖かみを帯び始めたある日、ディストは騎士団本部の中庭で風に吹かれていた
何気なく見上げる視線の先には、柔らかに膨らむ樹木の蕾
「ディスト」
その背に声をかけ、歩み寄ってきたのは、ヴァンだった
「なにか、物珍しいものでもあったか?」
「・・・見たことのない樹だったので」
ディスト己の肩越しにヴァンの顔を見やり答えた
「アナタでも知らないコトがあるのだな」
ヴァンは意外そうに言い、少し笑う
「サクラという。 私の好きな花だ」
剣を握ることに慣れた無骨な手が、優しくその蕾を撫でる
「アナタの好きな花?」
「・・・故郷にたくさん咲いていた
四方をこの樹に囲まれ、そして風が吹く瞬間は勝るものがないほどに美しかった」
「ホド、ですか?」
「あぁ、私が居たガルディオス邸は島の中でも有名な名所だった」
「・・・どんな色の花が咲くんですか?」
枝先に宿る蕾はまだ咲くには遠く、その姿からは色を伺えない
ヴァンは少し悩んだ後、背後からそっと、ディストの頬に触れた
「アナタのような、花が咲く」
「白い花ですか?」
「いいや、薄桃色の、綺麗な花だ」
ディストが問いを重ねるより早く、ヴァンの親指の腹が、その下唇をなぞった
「アナタの唇に良く似た、可憐な花だ」
「・・・・・・陳腐なセリフです、とても」
「気に障ったか?」
「・・・花に喩えられて、不愉快に感じることはあまりありませんね」
ディストはフフっと笑い、唇に添えられた手に触れる
「やはり、謡将殿は言葉がお上手です
不覚にも靡いてしまいそうになりました」
「落ちたと思ったが、まだ甘かったか」
「まだまだ、まだまだです」
私を彼から引き離すには、その程度では
「・・・この花には、たくさんの思い出がある
アナタと眺めたなら、より大切な花になるだろう」
「そうですか」
「・・・だが、まだ寒い」
ヴァンはディストの小さな肩に腕を回す
「花が咲いたなら、また見に来よう」
「・・・えぇ、花が咲いたなら」
雨にも風にも散らされることもなく、花が咲いたなら
私は冬の終わりを始めて知る
春という、色づいた世界を、アナタの隣で知るでしょう
--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
甘・・・い?
むしろ、意味不明度が強い
ヴァン師匠、未だに、そして一生、キャラ掴めない・・・
春っぽさ重視
ヴァンディス重視
気候には四季があり、茂る草木がその移り変わりを美しさを伴って示す
日差しが緩く暖かみを帯び始めたある日、ディストは騎士団本部の中庭で風に吹かれていた
何気なく見上げる視線の先には、柔らかに膨らむ樹木の蕾
「ディスト」
その背に声をかけ、歩み寄ってきたのは、ヴァンだった
「なにか、物珍しいものでもあったか?」
「・・・見たことのない樹だったので」
ディスト己の肩越しにヴァンの顔を見やり答えた
「アナタでも知らないコトがあるのだな」
ヴァンは意外そうに言い、少し笑う
「サクラという。 私の好きな花だ」
剣を握ることに慣れた無骨な手が、優しくその蕾を撫でる
「アナタの好きな花?」
「・・・故郷にたくさん咲いていた
四方をこの樹に囲まれ、そして風が吹く瞬間は勝るものがないほどに美しかった」
「ホド、ですか?」
「あぁ、私が居たガルディオス邸は島の中でも有名な名所だった」
「・・・どんな色の花が咲くんですか?」
枝先に宿る蕾はまだ咲くには遠く、その姿からは色を伺えない
ヴァンは少し悩んだ後、背後からそっと、ディストの頬に触れた
「アナタのような、花が咲く」
「白い花ですか?」
「いいや、薄桃色の、綺麗な花だ」
ディストが問いを重ねるより早く、ヴァンの親指の腹が、その下唇をなぞった
「アナタの唇に良く似た、可憐な花だ」
「・・・・・・陳腐なセリフです、とても」
「気に障ったか?」
「・・・花に喩えられて、不愉快に感じることはあまりありませんね」
ディストはフフっと笑い、唇に添えられた手に触れる
「やはり、謡将殿は言葉がお上手です
不覚にも靡いてしまいそうになりました」
「落ちたと思ったが、まだ甘かったか」
「まだまだ、まだまだです」
私を彼から引き離すには、その程度では
「・・・この花には、たくさんの思い出がある
アナタと眺めたなら、より大切な花になるだろう」
「そうですか」
「・・・だが、まだ寒い」
ヴァンはディストの小さな肩に腕を回す
「花が咲いたなら、また見に来よう」
「・・・えぇ、花が咲いたなら」
雨にも風にも散らされることもなく、花が咲いたなら
私は冬の終わりを始めて知る
春という、色づいた世界を、アナタの隣で知るでしょう
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甘・・・い?
むしろ、意味不明度が強い
ヴァン師匠、未だに、そして一生、キャラ掴めない・・・
春っぽさ重視
ヴァンディス重視
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