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――関ヶ原にて、石田三成、敗北――
その知らせを受けた直江は、伊達の追随を振り切りながら、関ヶ原に駆け込んだ
―どうか、無事で居てくれ・・・!!
ただ祈りながら、静かになった戦場を駆け抜け、西軍の本陣に向かい馬に鞭を入れる
「おい、兼続! 戦場が静かすぎやしねぇか!?」
隣で同じく手綱を握る慶次が辺りを見回して叫んだ
「そ、そうえば・・・三成が負けたのであれば、東軍が場を占めているはず・・・」
焦るばかりの気を抑え、馬の速度をゆるめ、辺りを見回す
辺りは静まり返っている
勝利の鴇の声は愚か、敗者の呻きすらない
「・・・これは・・・」
別の不安が胸をかすめ、慶次の顔を見つめる
「・・・とにかく、本陣へ行こう。 なにかわかるだろ・・・」
二人は小さく頷くと、再び、馬を走らせた
そして、到着した西軍本陣で見たものは・・・・・
「三成! 貴方はいつも、そーなの!
口で言えばいいことなのに、それをすぐに諦めちゃうんだから!!」
「ね、ねね様・・・このたびは、殿にもお考えあってのことでして・・・」
「貴方も共犯なのよ、左近!
三成はちゃんと言わないと・・・言ったとしてもきかない子なんだから、
貴方がちゃんと手綱をとらなきゃね!」
「そっ、そうなのですよ! 悪いのは三成で・・・!!」
「正則! ケンカは両成敗!
仕掛けた方も悪ければ、受けた方も悪いの!」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(フリーズ状態の慶&兼)」」
「あら、慶次に兼続! 二人もいい所にきたわ!」
「・・いい・・・」
「ところ・・・?」
「二人とも、ココに正座よ(三成&左近の隣を指差す)」
「・・・・・・あ、あのですね・・・全く展開が読めないというか・・・
・・・むしろ、読みたくないというのか・・・
なん、なんですか、コレ・・・?」
普段は饒舌な兼続が、歯切れ悪く言葉を発する
「・・・喧嘩両成敗と・・・関ヶ原の戦場に、ねね様が乱入した・・・」
三成が視線を合わせようとしないまま、呟く
「・・・それで・・・東西・・・全滅・・・か・・・?」
慶次が額に冷たい汗を浮かべながら、ねねの前で正座して並ぶ武将たちの顔を見る
まずは、西の総大将・石田三成とその過ぎたる家臣・島左近
さらに、プライドの塊・立花ギン千代や、ねねより明らかに年上の島津義引まで正座
そして、東の総大将・徳川家康に、最強の武人・本多忠勝&稲姫親子
その隣に、本当に肩身が狭そうに、加藤清正と福島正則がやっぱり正座
後方でひっそりと、服部半蔵も正座しているのは、なんか見たくない、認めたくない
その他、東西諸々の武将たちがズラりと、正座して、身を小さくしている
「「・・・・・・・・・・・(再びフリーズ状態の慶&兼)」」
「あら、二人とも聞こえなかった? ココに正座(有無を言わさぬ恐怖の笑顔)」
「「はい!!」」
「兼続! 義の合言葉はとっても大事よ!
でもね、友達に流されるばかりが友情じゃないの! 時には止めることも大切なのよ!」
「は、はい・・・」
「慶次! 暴れん坊が許されるのは子供のうちだけなの!
もういい大人なんだから、ちゃんと良識をもって行動する!
それが、成長というものなのよ!」
「お、おう・・・」
「返事は、「はい」!」
「は、はい・・・!」
「それに、ほかのみんなも――」
この後、ねねの説教は止まらず、数刻続く
・・・そして、不幸な人々が増えていくのである
「兼続! ようやく、追いつい・・・た、ぞ?」
「政ちゃん! 大きくなったねぇー」
「・・・あ、え・・・? あなたは、太閤の・・・・」
「政ちゃんー、大きくなっても夢を忘れない事は大事よ
でもね、それで人に迷惑をかけちゃいけないの、わかるよね?」
「・・・・・・え、ナニ? なに、この展開・・・??」
「とりあえず、正座」
さらに数刻・・・
「真田幸村、光成殿の救援にー・・・参った・・・はず・・・なのですが・・・」
「待ってたのよ、とりあえず正座してくれる?」
以下、省略
そして、母の強さの元で、天下は笑みあふれる国となる・・・ハズである・・・
---*---*---*---
大好き、ねね外伝!
それだけです
※文頭にネタバレへの配慮がなく申し訳ありません※
その知らせを受けた直江は、伊達の追随を振り切りながら、関ヶ原に駆け込んだ
―どうか、無事で居てくれ・・・!!
ただ祈りながら、静かになった戦場を駆け抜け、西軍の本陣に向かい馬に鞭を入れる
「おい、兼続! 戦場が静かすぎやしねぇか!?」
隣で同じく手綱を握る慶次が辺りを見回して叫んだ
「そ、そうえば・・・三成が負けたのであれば、東軍が場を占めているはず・・・」
焦るばかりの気を抑え、馬の速度をゆるめ、辺りを見回す
辺りは静まり返っている
勝利の鴇の声は愚か、敗者の呻きすらない
「・・・これは・・・」
別の不安が胸をかすめ、慶次の顔を見つめる
「・・・とにかく、本陣へ行こう。 なにかわかるだろ・・・」
二人は小さく頷くと、再び、馬を走らせた
そして、到着した西軍本陣で見たものは・・・・・
「三成! 貴方はいつも、そーなの!
口で言えばいいことなのに、それをすぐに諦めちゃうんだから!!」
「ね、ねね様・・・このたびは、殿にもお考えあってのことでして・・・」
「貴方も共犯なのよ、左近!
三成はちゃんと言わないと・・・言ったとしてもきかない子なんだから、
貴方がちゃんと手綱をとらなきゃね!」
「そっ、そうなのですよ! 悪いのは三成で・・・!!」
「正則! ケンカは両成敗!
仕掛けた方も悪ければ、受けた方も悪いの!」
「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(フリーズ状態の慶&兼)」」
「あら、慶次に兼続! 二人もいい所にきたわ!」
「・・いい・・・」
「ところ・・・?」
「二人とも、ココに正座よ(三成&左近の隣を指差す)」
「・・・・・・あ、あのですね・・・全く展開が読めないというか・・・
・・・むしろ、読みたくないというのか・・・
なん、なんですか、コレ・・・?」
普段は饒舌な兼続が、歯切れ悪く言葉を発する
「・・・喧嘩両成敗と・・・関ヶ原の戦場に、ねね様が乱入した・・・」
三成が視線を合わせようとしないまま、呟く
「・・・それで・・・東西・・・全滅・・・か・・・?」
慶次が額に冷たい汗を浮かべながら、ねねの前で正座して並ぶ武将たちの顔を見る
まずは、西の総大将・石田三成とその過ぎたる家臣・島左近
さらに、プライドの塊・立花ギン千代や、ねねより明らかに年上の島津義引まで正座
そして、東の総大将・徳川家康に、最強の武人・本多忠勝&稲姫親子
その隣に、本当に肩身が狭そうに、加藤清正と福島正則がやっぱり正座
後方でひっそりと、服部半蔵も正座しているのは、なんか見たくない、認めたくない
その他、東西諸々の武将たちがズラりと、正座して、身を小さくしている
「「・・・・・・・・・・・(再びフリーズ状態の慶&兼)」」
「あら、二人とも聞こえなかった? ココに正座(有無を言わさぬ恐怖の笑顔)」
「「はい!!」」
「兼続! 義の合言葉はとっても大事よ!
でもね、友達に流されるばかりが友情じゃないの! 時には止めることも大切なのよ!」
「は、はい・・・」
「慶次! 暴れん坊が許されるのは子供のうちだけなの!
もういい大人なんだから、ちゃんと良識をもって行動する!
それが、成長というものなのよ!」
「お、おう・・・」
「返事は、「はい」!」
「は、はい・・・!」
「それに、ほかのみんなも――」
この後、ねねの説教は止まらず、数刻続く
・・・そして、不幸な人々が増えていくのである
「兼続! ようやく、追いつい・・・た、ぞ?」
「政ちゃん! 大きくなったねぇー」
「・・・あ、え・・・? あなたは、太閤の・・・・」
「政ちゃんー、大きくなっても夢を忘れない事は大事よ
でもね、それで人に迷惑をかけちゃいけないの、わかるよね?」
「・・・・・・え、ナニ? なに、この展開・・・??」
「とりあえず、正座」
さらに数刻・・・
「真田幸村、光成殿の救援にー・・・参った・・・はず・・・なのですが・・・」
「待ってたのよ、とりあえず正座してくれる?」
以下、省略
そして、母の強さの元で、天下は笑みあふれる国となる・・・ハズである・・・
---*---*---*---
大好き、ねね外伝!
それだけです
※文頭にネタバレへの配慮がなく申し訳ありません※
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「政宗様、ご帰還!!」
伝令兵の言葉を聞くなり、本陣を守っていた景綱は幕から飛び出した
陣の入り口には、今まさに馬から降り立った政宗の姿があった
「政宗様っ」
「あぁ、こじゅ――」
その姿を見止め、返事をしようとした政宗を遮ったのは、
「何をお考えなのですか、貴方は!!」
景綱の怒声であった
「総大将自ら敵本陣に切り込むなど、言語道断!
貴方は将という物をなんだと思っていらっしゃるのか!」
政宗と共に帰還した成実と綱元が何事かと二人の下に駆け寄る
「お、おい、片倉殿・・・、」
「殿の作戦は、結果を見れば成功した訳なのですから・・・」
事情を察した二人はしどろもどろに弁明するが、
怒りに染まった視線に射抜かれ黙殺される
「今回はたまたま良い結果が出たに過ぎません!
可能性で言えば、敗北の方が大きかったのです!
なのに・・・っ、なのに貴方は・・・!!」
全身から怒りを発して、景綱は政宗を怒鳴りつける
手が出ないのが不思議なほどである
「こ、小十郎・・・」
いつもは倣岸な政宗が、萎縮したように視線を彷徨わせる
しかし、震え、膝を付いたのは、景綱であった
「貴方に・・・貴方に、もしものことがあったなら・・・
私はどうすれば良いのですか・・・っ?!」
政宗の手を取り、許しを請うように、独眼を見上げる
「・・・・すまん、小十郎・・・」
言葉はするりと形になった
「無茶を・・・したかもしれん・・・」
取られた手を握り返しながら、ポツポツと呟く
「しかし、成実も綱元も居た・・・。 大丈夫だと思ったんだ」
「えぇ・・・ただの無謀ではないと、わかっております・・・わかっておりますが・・・」
手を取ったまま立ち上がり、切なげに眉をひそめ、政宗を見つめる
「貴方を失っては、私の存在など何の価値も無いのです」
「・・・わかっている。 心配をかけたな・・・小十郎・・・」
安堵したように笑む景綱を見て、成実と綱元も互いの顔を見合わせ笑った
---*---*---*---
キレると、かなり怖いらしい、片倉さん
本気で怒られると、かなりヘコむらしい、政宗さん
ゲームでも、そんな一面が見られるでしょうか?
コツコツ頑張りますー!
つか、天下政宗の口調が難しい・・・
BASARAと無双が混ざる~(悩)
伝令兵の言葉を聞くなり、本陣を守っていた景綱は幕から飛び出した
陣の入り口には、今まさに馬から降り立った政宗の姿があった
「政宗様っ」
「あぁ、こじゅ――」
その姿を見止め、返事をしようとした政宗を遮ったのは、
「何をお考えなのですか、貴方は!!」
景綱の怒声であった
「総大将自ら敵本陣に切り込むなど、言語道断!
貴方は将という物をなんだと思っていらっしゃるのか!」
政宗と共に帰還した成実と綱元が何事かと二人の下に駆け寄る
「お、おい、片倉殿・・・、」
「殿の作戦は、結果を見れば成功した訳なのですから・・・」
事情を察した二人はしどろもどろに弁明するが、
怒りに染まった視線に射抜かれ黙殺される
「今回はたまたま良い結果が出たに過ぎません!
可能性で言えば、敗北の方が大きかったのです!
なのに・・・っ、なのに貴方は・・・!!」
全身から怒りを発して、景綱は政宗を怒鳴りつける
手が出ないのが不思議なほどである
「こ、小十郎・・・」
いつもは倣岸な政宗が、萎縮したように視線を彷徨わせる
しかし、震え、膝を付いたのは、景綱であった
「貴方に・・・貴方に、もしものことがあったなら・・・
私はどうすれば良いのですか・・・っ?!」
政宗の手を取り、許しを請うように、独眼を見上げる
「・・・・すまん、小十郎・・・」
言葉はするりと形になった
「無茶を・・・したかもしれん・・・」
取られた手を握り返しながら、ポツポツと呟く
「しかし、成実も綱元も居た・・・。 大丈夫だと思ったんだ」
「えぇ・・・ただの無謀ではないと、わかっております・・・わかっておりますが・・・」
手を取ったまま立ち上がり、切なげに眉をひそめ、政宗を見つめる
「貴方を失っては、私の存在など何の価値も無いのです」
「・・・わかっている。 心配をかけたな・・・小十郎・・・」
安堵したように笑む景綱を見て、成実と綱元も互いの顔を見合わせ笑った
---*---*---*---
キレると、かなり怖いらしい、片倉さん
本気で怒られると、かなりヘコむらしい、政宗さん
ゲームでも、そんな一面が見られるでしょうか?
コツコツ頑張りますー!
つか、天下政宗の口調が難しい・・・
BASARAと無双が混ざる~(悩)
――この右目は、最早、地獄しか映さぬのだ――
嗚呼、違います
違うのです、政宗様
その眼を抉ったのは、この私
その罪を負うべきは、この私
貴方がそのように、苦しむ必要などないのです
「小十郎」
名を呼ばれるたびに、ぐずりと胃の腑がうねる
「小十郎」
この身に宿る、貴方の欠片がその身に還ろうと、疼く
「何でございましょう、殿」
きつく深くこの口を塞ぎ、その欠片をわが身に留める
「この右目は・・・俺の罪と脆弱の象徴だ」
いいえ、そんなコトはございません
貴方は誰より、清廉であられます
貴方は誰より、強くあられます
「俺は、もっと、もっと強くならねば・・・」
政宗様、政宗様
貴方お一人で、全てを背負う必要など無いのです
まだお若いその身に、全てを背負う必要などないのです
「・・・小十郎が、傍におります」
きつく深くこの口を塞ぎ、その罪と罰の欠片をわが身に留める
「ずっと、ずっと、お傍におります」
嗚呼、胃の腑が疼く
あの日飲み込んだ、貴方の右眼が、この身で疼く
---*---*---*---
「天下人」買ったよ記念?
難解の政宗編なんて、まだ10分くらいしかプレイしてません
でも、それだけで、政宗と景綱の関係にワクワクしてるのが、イタイ子桐生です
「小十郎」の方になじみが強いので、どーにも、「景綱」が言いなれません・・・
口頭では、苗字呼びです
嗚呼、違います
違うのです、政宗様
その眼を抉ったのは、この私
その罪を負うべきは、この私
貴方がそのように、苦しむ必要などないのです
「小十郎」
名を呼ばれるたびに、ぐずりと胃の腑がうねる
「小十郎」
この身に宿る、貴方の欠片がその身に還ろうと、疼く
「何でございましょう、殿」
きつく深くこの口を塞ぎ、その欠片をわが身に留める
「この右目は・・・俺の罪と脆弱の象徴だ」
いいえ、そんなコトはございません
貴方は誰より、清廉であられます
貴方は誰より、強くあられます
「俺は、もっと、もっと強くならねば・・・」
政宗様、政宗様
貴方お一人で、全てを背負う必要など無いのです
まだお若いその身に、全てを背負う必要などないのです
「・・・小十郎が、傍におります」
きつく深くこの口を塞ぎ、その罪と罰の欠片をわが身に留める
「ずっと、ずっと、お傍におります」
嗚呼、胃の腑が疼く
あの日飲み込んだ、貴方の右眼が、この身で疼く
---*---*---*---
「天下人」買ったよ記念?
難解の政宗編なんて、まだ10分くらいしかプレイしてません
でも、それだけで、政宗と景綱の関係にワクワクしてるのが、イタイ子桐生です
「小十郎」の方になじみが強いので、どーにも、「景綱」が言いなれません・・・
口頭では、苗字呼びです
(ある日の午後、九郎が梶原邸にやってくると・・・)
「・・・(濡れ縁で膝を抱えている)」
「(元気が無さそうだと思いつつ歩み寄る)おい、かげ―――」
「来ないで、九郎!!(九郎に気づき、はっと立ち上がる)」
「? どうしたんだ、突然!?」
「来ちゃダメだ!(バタバタと両手を振る)」
「景時! 一体、突然どうしたんだ!?(困惑しきった顔で叫ぶ)」
「ゴメン・・・ゴメンね、九郎・・・。 オレ、ずっと・・・
・・・ずっと君の事を騙してたんだ・・・!!(両目を震わせ、九郎の顔を見る)」
「・・・かげ、とき・・・?」
「オレは危ないヤツなんだ!」
「景時、落ち着いてくれ。 一体、なにがあったんだ?
お前が危ないだなんて、とても信じられない」
「・・・でも、それでも危ないヤツなんだよ!(九郎と距離を置こうと一歩退る)」
「事情を説明してくれ、景時(更に下がろうとする景時の腕を掴む)」
「・・・(逃げられないと悟る)実は・・・」
<景時回想>
(洗濯物を干している景時。 その後ろで、将臣が太刀を研いでいる)
「コレでよし・・っと(研ぎ終えた太刀を日にかざす)」
「上手だね、将臣くんー(空になったたらいを手に歩み寄る)」
「んー、まぁ生きていくのには必要だからな
アレなら、景時のも研いでやろうか?」
「いいよ、いいよ(片手をヒラヒラと振る)
っていうか、オレ、刀なんて全然使わないからさ~、研ぐ必要なんてないんだよー」
「あぁー、そーいえば、アンタが刀持ってる姿って見たことねぇな。 苦手なのか?」
「んー・・・(眉を渋く寄せる)、苦手っていうのもあるけど・・・
それ以上に、なんか怖いんだよねー。 あのギラっとした感じがさ。
見てるだけでハラハラしちゃうんだ」
「ふぅん・・・
あ、それってさー.....、」
</景時回想>
「オレは、虎馬なんだ!!!」
「・・・と、とらうま?」
「将臣くんに言われたんだ・・・それは、とらうまだって・・・
とらうまが心にあるからだって・・・!!(両目を潤ませる)
心に虎が居るなんて、オレは危ないヤツなんだ!!(ぎゅっと眼を瞑り、九郎の手を振り解く)」
「待て、景時!(再び距離を取ろうとした景時を素早く捕まえる)」
「放して、九郎・・・っ!!
オレなんか・・・オレなんかが傍に居たら・・・、きっと君を傷つける・・・!!」
「違うっ、そんなコトは無い!」
「違わないよ! だって、オレの心には虎と馬が居るんだ!」
「聞けっ、景時!!(両肩を掴み、強引に視線を合わせる)」
「!!(九郎の気迫に流され、潤む眼で彼を見つめる)」
「・・・虎と馬・・・それは、食い食われる関係の生き物だ・・・
だが、お前の心では、ソレが共存しているという事だろう?
それは・・・きっと、お前の優しさの現われだ(真剣な眼差し)」
「く、ろう・・・(瞳が先ほどとは違う理由で潤む)」
「俺も、似たような話を望美から聞いた
その時は、狼と羊だったが、きっと、同じようなものだ
お前は優しい男だ・・・それは、俺が一番知っている・・・」
「オレ・・・オレなんかが・・・傍に、居てもいいの・・・?」
「あぁ・・・傍に、居て欲しい・・・」
「九郎・・・(うるうる)」
「景時・・・(きらきら)」
「九郎・・・(うるうる)」
「景時・・・(きらきら)」
「九 <以下略>
「って、この流れを何処からツッコミますか、先輩(眼鏡を持ち上げながら尋ねる)」
「まず、元凶の将臣くんから刺してくるわ(笑顔で真剣構え)」
---*---*---*---*---
つまんない話、遙か編
景時のこの手のバカネタは無限に出てきます
「・・・(濡れ縁で膝を抱えている)」
「(元気が無さそうだと思いつつ歩み寄る)おい、かげ―――」
「来ないで、九郎!!(九郎に気づき、はっと立ち上がる)」
「? どうしたんだ、突然!?」
「来ちゃダメだ!(バタバタと両手を振る)」
「景時! 一体、突然どうしたんだ!?(困惑しきった顔で叫ぶ)」
「ゴメン・・・ゴメンね、九郎・・・。 オレ、ずっと・・・
・・・ずっと君の事を騙してたんだ・・・!!(両目を震わせ、九郎の顔を見る)」
「・・・かげ、とき・・・?」
「オレは危ないヤツなんだ!」
「景時、落ち着いてくれ。 一体、なにがあったんだ?
お前が危ないだなんて、とても信じられない」
「・・・でも、それでも危ないヤツなんだよ!(九郎と距離を置こうと一歩退る)」
「事情を説明してくれ、景時(更に下がろうとする景時の腕を掴む)」
「・・・(逃げられないと悟る)実は・・・」
<景時回想>
(洗濯物を干している景時。 その後ろで、将臣が太刀を研いでいる)
「コレでよし・・っと(研ぎ終えた太刀を日にかざす)」
「上手だね、将臣くんー(空になったたらいを手に歩み寄る)」
「んー、まぁ生きていくのには必要だからな
アレなら、景時のも研いでやろうか?」
「いいよ、いいよ(片手をヒラヒラと振る)
っていうか、オレ、刀なんて全然使わないからさ~、研ぐ必要なんてないんだよー」
「あぁー、そーいえば、アンタが刀持ってる姿って見たことねぇな。 苦手なのか?」
「んー・・・(眉を渋く寄せる)、苦手っていうのもあるけど・・・
それ以上に、なんか怖いんだよねー。 あのギラっとした感じがさ。
見てるだけでハラハラしちゃうんだ」
「ふぅん・・・
あ、それってさー.....、」
</景時回想>
「オレは、虎馬なんだ!!!」
「・・・と、とらうま?」
「将臣くんに言われたんだ・・・それは、とらうまだって・・・
とらうまが心にあるからだって・・・!!(両目を潤ませる)
心に虎が居るなんて、オレは危ないヤツなんだ!!(ぎゅっと眼を瞑り、九郎の手を振り解く)」
「待て、景時!(再び距離を取ろうとした景時を素早く捕まえる)」
「放して、九郎・・・っ!!
オレなんか・・・オレなんかが傍に居たら・・・、きっと君を傷つける・・・!!」
「違うっ、そんなコトは無い!」
「違わないよ! だって、オレの心には虎と馬が居るんだ!」
「聞けっ、景時!!(両肩を掴み、強引に視線を合わせる)」
「!!(九郎の気迫に流され、潤む眼で彼を見つめる)」
「・・・虎と馬・・・それは、食い食われる関係の生き物だ・・・
だが、お前の心では、ソレが共存しているという事だろう?
それは・・・きっと、お前の優しさの現われだ(真剣な眼差し)」
「く、ろう・・・(瞳が先ほどとは違う理由で潤む)」
「俺も、似たような話を望美から聞いた
その時は、狼と羊だったが、きっと、同じようなものだ
お前は優しい男だ・・・それは、俺が一番知っている・・・」
「オレ・・・オレなんかが・・・傍に、居てもいいの・・・?」
「あぁ・・・傍に、居て欲しい・・・」
「九郎・・・(うるうる)」
「景時・・・(きらきら)」
「九郎・・・(うるうる)」
「景時・・・(きらきら)」
「九 <以下略>
「って、この流れを何処からツッコミますか、先輩(眼鏡を持ち上げながら尋ねる)」
「まず、元凶の将臣くんから刺してくるわ(笑顔で真剣構え)」
---*---*---*---*---
つまんない話、遙か編
景時のこの手のバカネタは無限に出てきます