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(ある日の午後、九郎が梶原邸にやってくると・・・)
「・・・(濡れ縁で膝を抱えている)」
「(元気が無さそうだと思いつつ歩み寄る)おい、かげ―――」
「来ないで、九郎!!(九郎に気づき、はっと立ち上がる)」
「? どうしたんだ、突然!?」
「来ちゃダメだ!(バタバタと両手を振る)」
「景時! 一体、突然どうしたんだ!?(困惑しきった顔で叫ぶ)」
「ゴメン・・・ゴメンね、九郎・・・。 オレ、ずっと・・・
・・・ずっと君の事を騙してたんだ・・・!!(両目を震わせ、九郎の顔を見る)」
「・・・かげ、とき・・・?」
「オレは危ないヤツなんだ!」
「景時、落ち着いてくれ。 一体、なにがあったんだ?
お前が危ないだなんて、とても信じられない」
「・・・でも、それでも危ないヤツなんだよ!(九郎と距離を置こうと一歩退る)」
「事情を説明してくれ、景時(更に下がろうとする景時の腕を掴む)」
「・・・(逃げられないと悟る)実は・・・」
<景時回想>
(洗濯物を干している景時。 その後ろで、将臣が太刀を研いでいる)
「コレでよし・・っと(研ぎ終えた太刀を日にかざす)」
「上手だね、将臣くんー(空になったたらいを手に歩み寄る)」
「んー、まぁ生きていくのには必要だからな
アレなら、景時のも研いでやろうか?」
「いいよ、いいよ(片手をヒラヒラと振る)
っていうか、オレ、刀なんて全然使わないからさ~、研ぐ必要なんてないんだよー」
「あぁー、そーいえば、アンタが刀持ってる姿って見たことねぇな。 苦手なのか?」
「んー・・・(眉を渋く寄せる)、苦手っていうのもあるけど・・・
それ以上に、なんか怖いんだよねー。 あのギラっとした感じがさ。
見てるだけでハラハラしちゃうんだ」
「ふぅん・・・
あ、それってさー.....、」
</景時回想>
「オレは、虎馬なんだ!!!」
「・・・と、とらうま?」
「将臣くんに言われたんだ・・・それは、とらうまだって・・・
とらうまが心にあるからだって・・・!!(両目を潤ませる)
心に虎が居るなんて、オレは危ないヤツなんだ!!(ぎゅっと眼を瞑り、九郎の手を振り解く)」
「待て、景時!(再び距離を取ろうとした景時を素早く捕まえる)」
「放して、九郎・・・っ!!
オレなんか・・・オレなんかが傍に居たら・・・、きっと君を傷つける・・・!!」
「違うっ、そんなコトは無い!」
「違わないよ! だって、オレの心には虎と馬が居るんだ!」
「聞けっ、景時!!(両肩を掴み、強引に視線を合わせる)」
「!!(九郎の気迫に流され、潤む眼で彼を見つめる)」
「・・・虎と馬・・・それは、食い食われる関係の生き物だ・・・
だが、お前の心では、ソレが共存しているという事だろう?
それは・・・きっと、お前の優しさの現われだ(真剣な眼差し)」
「く、ろう・・・(瞳が先ほどとは違う理由で潤む)」
「俺も、似たような話を望美から聞いた
その時は、狼と羊だったが、きっと、同じようなものだ
お前は優しい男だ・・・それは、俺が一番知っている・・・」
「オレ・・・オレなんかが・・・傍に、居てもいいの・・・?」
「あぁ・・・傍に、居て欲しい・・・」
「九郎・・・(うるうる)」
「景時・・・(きらきら)」
「九郎・・・(うるうる)」
「景時・・・(きらきら)」
「九 <以下略>
「って、この流れを何処からツッコミますか、先輩(眼鏡を持ち上げながら尋ねる)」
「まず、元凶の将臣くんから刺してくるわ(笑顔で真剣構え)」
---*---*---*---*---
つまんない話、遙か編
景時のこの手のバカネタは無限に出てきます
「・・・(濡れ縁で膝を抱えている)」
「(元気が無さそうだと思いつつ歩み寄る)おい、かげ―――」
「来ないで、九郎!!(九郎に気づき、はっと立ち上がる)」
「? どうしたんだ、突然!?」
「来ちゃダメだ!(バタバタと両手を振る)」
「景時! 一体、突然どうしたんだ!?(困惑しきった顔で叫ぶ)」
「ゴメン・・・ゴメンね、九郎・・・。 オレ、ずっと・・・
・・・ずっと君の事を騙してたんだ・・・!!(両目を震わせ、九郎の顔を見る)」
「・・・かげ、とき・・・?」
「オレは危ないヤツなんだ!」
「景時、落ち着いてくれ。 一体、なにがあったんだ?
お前が危ないだなんて、とても信じられない」
「・・・でも、それでも危ないヤツなんだよ!(九郎と距離を置こうと一歩退る)」
「事情を説明してくれ、景時(更に下がろうとする景時の腕を掴む)」
「・・・(逃げられないと悟る)実は・・・」
<景時回想>
(洗濯物を干している景時。 その後ろで、将臣が太刀を研いでいる)
「コレでよし・・っと(研ぎ終えた太刀を日にかざす)」
「上手だね、将臣くんー(空になったたらいを手に歩み寄る)」
「んー、まぁ生きていくのには必要だからな
アレなら、景時のも研いでやろうか?」
「いいよ、いいよ(片手をヒラヒラと振る)
っていうか、オレ、刀なんて全然使わないからさ~、研ぐ必要なんてないんだよー」
「あぁー、そーいえば、アンタが刀持ってる姿って見たことねぇな。 苦手なのか?」
「んー・・・(眉を渋く寄せる)、苦手っていうのもあるけど・・・
それ以上に、なんか怖いんだよねー。 あのギラっとした感じがさ。
見てるだけでハラハラしちゃうんだ」
「ふぅん・・・
あ、それってさー.....、」
</景時回想>
「オレは、虎馬なんだ!!!」
「・・・と、とらうま?」
「将臣くんに言われたんだ・・・それは、とらうまだって・・・
とらうまが心にあるからだって・・・!!(両目を潤ませる)
心に虎が居るなんて、オレは危ないヤツなんだ!!(ぎゅっと眼を瞑り、九郎の手を振り解く)」
「待て、景時!(再び距離を取ろうとした景時を素早く捕まえる)」
「放して、九郎・・・っ!!
オレなんか・・・オレなんかが傍に居たら・・・、きっと君を傷つける・・・!!」
「違うっ、そんなコトは無い!」
「違わないよ! だって、オレの心には虎と馬が居るんだ!」
「聞けっ、景時!!(両肩を掴み、強引に視線を合わせる)」
「!!(九郎の気迫に流され、潤む眼で彼を見つめる)」
「・・・虎と馬・・・それは、食い食われる関係の生き物だ・・・
だが、お前の心では、ソレが共存しているという事だろう?
それは・・・きっと、お前の優しさの現われだ(真剣な眼差し)」
「く、ろう・・・(瞳が先ほどとは違う理由で潤む)」
「俺も、似たような話を望美から聞いた
その時は、狼と羊だったが、きっと、同じようなものだ
お前は優しい男だ・・・それは、俺が一番知っている・・・」
「オレ・・・オレなんかが・・・傍に、居てもいいの・・・?」
「あぁ・・・傍に、居て欲しい・・・」
「九郎・・・(うるうる)」
「景時・・・(きらきら)」
「九郎・・・(うるうる)」
「景時・・・(きらきら)」
「九 <以下略>
「って、この流れを何処からツッコミますか、先輩(眼鏡を持ち上げながら尋ねる)」
「まず、元凶の将臣くんから刺してくるわ(笑顔で真剣構え)」
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つまんない話、遙か編
景時のこの手のバカネタは無限に出てきます
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