忍者ブログ
雑記帳
小ネタ版
[9] [7] [6] [5] [4] [3] [2] [1]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

(ある日の午後、九郎が梶原邸にやってくると・・・)

「・・・(濡れ縁で膝を抱えている)」

「(元気が無さそうだと思いつつ歩み寄る)おい、かげ―――」

「来ないで、九郎!!(九郎に気づき、はっと立ち上がる)」

「? どうしたんだ、突然!?」

「来ちゃダメだ!(バタバタと両手を振る)」

「景時! 一体、突然どうしたんだ!?(困惑しきった顔で叫ぶ)」

「ゴメン・・・ゴメンね、九郎・・・。 オレ、ずっと・・・
 ・・・ずっと君の事を騙してたんだ・・・!!(両目を震わせ、九郎の顔を見る)」

「・・・かげ、とき・・・?」

「オレは危ないヤツなんだ!」

「景時、落ち着いてくれ。 一体、なにがあったんだ?
 お前が危ないだなんて、とても信じられない」

「・・・でも、それでも危ないヤツなんだよ!(九郎と距離を置こうと一歩退る)」

「事情を説明してくれ、景時(更に下がろうとする景時の腕を掴む)」

「・・・(逃げられないと悟る)実は・・・」

<景時回想>

 (洗濯物を干している景時。 その後ろで、将臣が太刀を研いでいる)

 「コレでよし・・っと(研ぎ終えた太刀を日にかざす)」

 「上手だね、将臣くんー(空になったたらいを手に歩み寄る)」

 「んー、まぁ生きていくのには必要だからな
  アレなら、景時のも研いでやろうか?」

 「いいよ、いいよ(片手をヒラヒラと振る)
  っていうか、オレ、刀なんて全然使わないからさ~、研ぐ必要なんてないんだよー」

 「あぁー、そーいえば、アンタが刀持ってる姿って見たことねぇな。 苦手なのか?」

 「んー・・・(眉を渋く寄せる)、苦手っていうのもあるけど・・・
  それ以上に、なんか怖いんだよねー。 あのギラっとした感じがさ。
  見てるだけでハラハラしちゃうんだ」

 「ふぅん・・・
  あ、それってさー.....、」

</景時回想>






「オレは、虎馬なんだ!!!





「・・・と、とらうま?」

「将臣くんに言われたんだ・・・それは、とらうまだって・・・
 とらうまが心にあるからだって・・・!!(両目を潤ませる)
 心に虎が居るなんて、オレは危ないヤツなんだ!!(ぎゅっと眼を瞑り、九郎の手を振り解く)」

「待て、景時!(再び距離を取ろうとした景時を素早く捕まえる)」

「放して、九郎・・・っ!!
 オレなんか・・・オレなんかが傍に居たら・・・、きっと君を傷つける・・・!!」

「違うっ、そんなコトは無い!」

「違わないよ! だって、オレの心には虎と馬が居るんだ!」

「聞けっ、景時!!(両肩を掴み、強引に視線を合わせる)」

「!!(九郎の気迫に流され、潤む眼で彼を見つめる)」

「・・・虎と馬・・・それは、食い食われる関係の生き物だ・・・
 だが、お前の心では、ソレが共存しているという事だろう?
 それは・・・きっと、お前の優しさの現われだ(真剣な眼差し)」

「く、ろう・・・(瞳が先ほどとは違う理由で潤む)」

「俺も、似たような話を望美から聞いた
 その時は、狼と羊だったが、きっと、同じようなものだ
 お前は優しい男だ・・・それは、俺が一番知っている・・・」

「オレ・・・オレなんかが・・・傍に、居てもいいの・・・?」

「あぁ・・・傍に、居て欲しい・・・」

「九郎・・・(うるうる)」

「景時・・・(きらきら)」

「九郎・・・(うるうる)」

「景時・・・(きらきら)」

「九 <以下略>

って、この流れを何処からツッコミますか、先輩(眼鏡を持ち上げながら尋ねる)」

まず、元凶の将臣くんから刺してくるわ(笑顔で真剣構え)」

---*---*---*---*---

つまんない話、遙か編
景時のこの手のバカネタは無限に出てきます
PR
COMMENTS
お名前

タイトル

メールアドレス

URL

コメント

パスワード
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
TRACKBACKS
忍者ブログ | [PR]
| Skin by TABLE e.no.ch