最新記事
ブログ内検索
パァンと、乾いた音が響いた
泣きそうな顔をしていたのは、頬を打たれた慶次ではなく、
彼の頬を張り、手を赤くした元就だった
「なぜ・・・あのような無理な特攻をかけた・・・っ」
震える手を自制するように己で押さえても、声の震えまでは消せない
「アンタを守りたかった。 それだけだ」
慶次は至極当然という風に言葉を返す
その返答に、容赦の無い平手が再び慶次の頬を叩いた
慶次は抵抗も避ける事も無く、その手を受ける
元就は瞳に零れそうな滴を湛え、再び手を振り上げる
・・・振り上げるが・・・、それは中途半端な位置で震えて止まる
「・・・そなたが・・・っ、そなたが死んで・・・、私が生き残って・・・っ
それで、そなたはどうするのだ・・・!?
私の記憶に残るとでも思ったか!? 思い上がるなっ
そなたも駒だっ、駒の一つに過ぎぬのだ!
目の前から居なくなればすぐに忘れてやるっ」
止まった手は、再び慶次に振り下ろされるが、その手は弱弱しく、慶次の肩に落ちる
「・・・元就サン・・・」
肩に触れる手をそっと握り、俯く元就の顔を覗くように頭を垂れる
「・・・ぬな・・・、死ぬな・・・慶次・・・
死んでも守るなどと・・・言わないでくれ・・・」
――嗚呼
「ごめん、ごめんな元就サン」
俯く頭を胸に抱きこむように、両腕でその身を包む
――嗚呼、嗚呼、なんて、不器用で・・・
なんて、切ない人だろう
「守るよ・・・アンタを・・・
・・・ずっと隣で、すぐ傍で・・・
アンタを・・・守り続けるよ・・・」
---*---*---*---
慶次×元就
元就はちっさい頃に、親兄弟を失ってるから、死に敏感な人だと思う
なのに慶次が『死んでも』とかすぐ言って無茶するから、怖くて寂しくてしょうがない
そんな、ケイナリが好みです
チカナリより、元就の寂しがり屋度が上がってる気がします
ちゃんと、誕生日企画も更新したいんですが・・・が・・・(汗)
泣きそうな顔をしていたのは、頬を打たれた慶次ではなく、
彼の頬を張り、手を赤くした元就だった
「なぜ・・・あのような無理な特攻をかけた・・・っ」
震える手を自制するように己で押さえても、声の震えまでは消せない
「アンタを守りたかった。 それだけだ」
慶次は至極当然という風に言葉を返す
その返答に、容赦の無い平手が再び慶次の頬を叩いた
慶次は抵抗も避ける事も無く、その手を受ける
元就は瞳に零れそうな滴を湛え、再び手を振り上げる
・・・振り上げるが・・・、それは中途半端な位置で震えて止まる
「・・・そなたが・・・っ、そなたが死んで・・・、私が生き残って・・・っ
それで、そなたはどうするのだ・・・!?
私の記憶に残るとでも思ったか!? 思い上がるなっ
そなたも駒だっ、駒の一つに過ぎぬのだ!
目の前から居なくなればすぐに忘れてやるっ」
止まった手は、再び慶次に振り下ろされるが、その手は弱弱しく、慶次の肩に落ちる
「・・・元就サン・・・」
肩に触れる手をそっと握り、俯く元就の顔を覗くように頭を垂れる
「・・・ぬな・・・、死ぬな・・・慶次・・・
死んでも守るなどと・・・言わないでくれ・・・」
――嗚呼
「ごめん、ごめんな元就サン」
俯く頭を胸に抱きこむように、両腕でその身を包む
――嗚呼、嗚呼、なんて、不器用で・・・
なんて、切ない人だろう
「守るよ・・・アンタを・・・
・・・ずっと隣で、すぐ傍で・・・
アンタを・・・守り続けるよ・・・」
---*---*---*---
慶次×元就
元就はちっさい頃に、親兄弟を失ってるから、死に敏感な人だと思う
なのに慶次が『死んでも』とかすぐ言って無茶するから、怖くて寂しくてしょうがない
そんな、ケイナリが好みです
チカナリより、元就の寂しがり屋度が上がってる気がします
ちゃんと、誕生日企画も更新したいんですが・・・が・・・(汗)
PR
COMMENTS